肉の城


作者名:
 風来棒(ふうらいぼう)



作者による紹介コメント:
 滅びは囁きのようにそっと訪れ、霧の如くいつの間にか消え去った。
 後には、何も残らない。
 いや――。
 それでも変わらぬ物がある。残された者が、いる。

 ただ、月だけが、残されたモノ達を優しく照らしていた……。




ハイライト:
 薄暗がりの中に浮かび上がる、あでやかな肢体。
 白い肌。
 上気して桜色に染まる顔や体に張り付く、漆黒の長い頭髪。
 時折、感極まった声が、花を思わせる可憐な色の唇からこぼれる。
 全身に絡みつく縄の色は、生々しい肉の色……。
 いや。それは正しく、生きている肉の縄だ。
 一糸まとわぬ女性の体は、まだどことなく幼さを残しているが、口から漏れ出るのは、紛れも無く悦楽を秘めた声だ。
 ぬめる粘液も厭わず、口に、尻に、性器に、何本もの触手を挿入されながら、感じ、よがっている。股間の秘穴には、太さもまちまちの赤銅色の肉の鞭が三本も入り込んでいた。


アンソロジー参加者のコメント:

kiss→C  :

背徳のBREEZEが、火照った体を駆け抜ける。 それは悲劇か、それとも倖せか――真実は二人のみぞ知る。

更科    :

肉、肉、肉。ただひたすら肉の海。淫靡で多彩な語彙で綴られる、蠢(うごめ)く肉の快楽。 愉悦に蕩かされた脳の奥に残るのは、近親への想いという禁断の感情。 ただ凌辱されるのではなく、甘く痺れながら包み込まれる悦楽。 無限に続く、少女の望んだ姿がそこにあった。 「せつない無限凌辱」を求めるあなたに、是非。

沢村    :

滅びを題材にしたSF小説の中の一部を思わせる作品。エロチズムであると 同時に有機的で生物的で硬質なグロテスクさが早川SFチックだなと。作品内 だけでなくそれ以外にも奥行きや広がりを感じさせる良作です。



作者紹介:
 どうも。根無し草、風任せの物書き(の端くれ)風来棒と申します。
 よく「風来坊」と間違われますが、「風来棒」です。
 さて、今回のアンソロジー企画、気軽にほいほいとのってみたはいいものの、いざ書き始めてみるとあれもこれもと欲張りすぎ、なんとかまとめきれたのが今回のお話です。他の方の力作に囲まれ、肩身が狭いです……
 一応連作の予定なので(このお話がエピローグという形になります)、今後何らかの形でお目にかかることがあるかもしれません。

 なお、リンクにある「おかんぱにっく!」は「一応」健全なお話なので、あまり期待はしないで下さいね(笑)。
 18禁の小説のページは……深く静かに潜行もとい、進行中(ぶくぶく)。


代表作は、

『おかんぱにっく!』

など。
風来棒氏のサイトはこちら。

「おかんぱにっく!」



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